「生命の樹」と他の記憶法を結びつけるには?
ここ数回は、第2章第5節の内容を紹介してきました。
この節の最後には、コラムが載っています。ユダヤ式記憶術以外の記憶法について2つ紹介されています。
まず1つ目は、おそらくどこかで聞いたことがある記憶法です。この記憶法自体は特に目新しい記憶法ではありません。非論理的なもの、あるいはバラバラのものを記憶するのに向いています。
これに対し、ユダヤ式記憶術は論理的な内容を記憶するのに向いています。この一見すると相反する2つの記憶法をうまく結びつけて、生命の樹の簡略図を使って記憶する方法が記載されています。
なるほど、こうすると非論理的なものであってもうまく記憶できるのか、と納得してしまいました。ユダヤ式記憶術を使うと、非論理的なものであってもしっかり記憶に残る仕掛けがよくわかります。
私は今まで、ユダヤ式記憶術は論理的なものの記憶にはとても向いているが、非論理的なもの・バラバラのものを記憶するのには向いていない、と思っていました。しかしそうではないようです。論理的な記憶はもちろん、非論理的な記憶にも使えるものだったのです。ユダヤ式記憶術の奥の深さには感心するばかりです。
そして2つ目の記憶法についても紹介されています。これはなかなか面白い記憶法です。これもどちらかと言えば非論理的な記憶に向いている方法です。
もちろん、この記憶法を紹介するにとどまらず、この記憶法と生命の樹を結びつけて、より効果的に使える方法が言及されています。そうすることにより、別の記憶法単独で使うよりも強力な記憶となるのです。
ただ、この記憶法と生命の樹を組み合わせた方法を使うには、日頃からあることをする必要がある、と書かれています。それほど難しいことではないのですが、人によってはちょっと面倒かな、と思うかもしれません。
しかし、この「あること」をすることでユダヤ式記憶術の使い方がうまくなりますし、また頭の使い方も良くなると思います。そして、さらに記憶術に役立つだけでなく、人との議論にも役立つ、と著者の松平さんは理由をつけて述べています。
これは多少面倒でも実行するメリットは多大ですね。私も早速実行してみようと思います。
様々な記憶法関連ページ
- 「試験に受かるユダヤ式記憶術」の目次
- 試験での、アウトプットの重要性
- 想起力(思い出す力)の増強ー第1節
- 想起力の増強ー第2節
- 想起力の増強ー3節
- 想起力の増強ー第4節
- 試験に受かるユダヤ式記憶術の内容(第1節・2節)
- 生命の樹の図表を記憶術に使う(第3節の1)
- ユダヤ式記憶術(第3節の2)
- ユダヤ式記憶術(第3節の3)
- カバラ哲学と記憶術(第3節の4)
- ユダヤ式記憶術と他の記憶術を組み合わせる(第4節)
- 唐の時代の覚え方(第5節の1)
- 江戸時代の覚え方(第5節の2)
- 宋の時代の覚え方(第5節の3)
- バラバラな用語をユダヤ式記憶術で覚えるには?
- 判例の判旨の覚え方
- 「生命の樹」をインプットとアウトプットで使う方法(第6節)
- ユダヤ式記憶術(生命の樹)への質問と回答(第7節)
- 引き続き質問と回答です
- 共感覚も後天的に身に付けることができる記憶術なのか?
- 法律の勉強にユダヤ式記憶術を生かす
- クリフォトの樹を記憶術に使う?