カバラ哲学とユダヤ式記憶術

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生命の樹の体系(第3節の4)

 

前回の続きです。

 

さて今度は、3つ目の観点です。生命の樹や図表を見ながら理解していきます。

 

なかなか難しい説明となっています。もともと生命の樹がカバラ「哲学」から発祥しており、言葉が抽象的であったり馴染みがないものであったりするため、言葉そのものに慣れるのに一苦労です。

 

しかし、単なる抽象的概念の説明に終始しているわけではなく、記憶術にどう使うのかという観点からしっかり説明がなされているため、最初は難しく感じても、慣れてしまえば使いこなせるようになるのではないでしょうか。

 

著者の松平勝男さんも、最初は難しいかもしれないが、(後に解説する)実例を何度も読むこと、3つの観点の説明を何度も参照すること、実際に自分で生命の樹を作ることをやってみることで、生命の樹の意味を実感できると述べています。

 

 

ここまで読んだ方は、ちょっとめんどくさい記憶術だな、と思った方もいるのではないでしょうか。

 

たしかにその通りで、ユダヤ式記憶術を買ったその日からガンガン覚えられるわけではありません。(冊子にはすぐに使える記憶術もいろいろ紹介されており、その記憶術はすぐに使えるのですが、それは「ユダヤ式記憶術」そのものではありません)

 

ユダヤ式記憶術を使えるようになるために知らなければならない前提知識があったり、使いこなすには慣れが必要だったりします。

 

しかし、ユダヤ式記憶術の方法そのものが、今までの頭の使い方を一変させ、「賢い」脳を育ててくれるのではないかと思います。

 

そして、この記憶術をマスターしてしまえば、物事を覚えやすくなる、忘れにくくなる、そして思い出しやすくなるのです。

 

決して瞬間芸のような記憶術ではないものの、骨太で一生使える記憶術だと思います。

 

堅実でありながら地味であるため、あまり世間に知られていないのがちょっと残念です。

 

 

 

さて最後に、4つ目の観点です。

 

ここでは、簡単にしか触れられていません。後の実例で理解することになります。

 

この観点も、なるほどと思う観点です。単なる記憶術とは一線を画するのがよくわかります。

 

物事の本質を理解するって、こういうことなんだと思いますね。

 

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