社労士試験、暗記は辛い。
とにかく膨大な知識を詰め込まなければ合格できないのが社労士試験。そこで、片っ端から暗記してしまおう…その勉強法では、一部の天才を除いて合格できません。
暗記した記憶は、常に忘却の危険に晒されています。次から次へと覚えなければならない知識を暗記しても、昔暗記した記憶がポロポロと抜け落ちてしまいます。そのうち、勉強するのが嫌になるでしょう。
覚えなければならない事項を記憶するときは、何か意味づけて記憶しなければ、そのうち記憶から抜け落ちてしまいます。
社労士試験の勉強も同じです。なるべく意味づけて覚えていきましょう。
(ふむふむ、こういう理由でこういう制度があるのか。)
社労士試験の科目は、一般常識を除いて、全て「〜法」という法律科目です。いや、一般常識でさえ、白書などを除けば法律科目が出題されます。
法律は意味もなく作られるわけではありません。その法律が作られた理由、その条文が作られた理由が存在します。それが「制度趣旨」「立法趣旨」というものです。
なぜこのような法律が作られたのか?なぜこのような条文が作られたのか?それぞれの制度趣旨を押さえながら勉強すると、単なる暗記の勉強にならなくて済みます。
もちろん、全ての条文を制度趣旨から説明できない場合もあるでしょう。高額介護合算療養費の支給基準額は、なぜ480円じゃなくて500円なのかとか、具体的数字そのものは、なかなか制度趣旨から直接理由付けることはできません。
その場合は、まずはおおざっぱにだいたいこれくらい、とイメージでおさえておいて、後は語呂合わせなどを活用するといいでしょう。
語呂合わせも、強引ながら「意味づけ」の一つとなるので、単なる暗記よりはよほど頭に残ります。
覚えなければならない事項が多いのが社労士試験。だからこそ、極力暗記せずに勉強する工夫をして、どうしても暗記しなければならないことを減らすのが合格への近道となります。