社一、健保、労災はまさに紙一重で救済に差がつきました。
こんにちは、セニョール中原です。
ご存じの方も多いかもしれませんが、平成25年度の社労士試験について、厚生労働省に対してデータ開示を求めていた方がいます。
その開示データが届いたようで、その方のブログにデータがアップされていますね。
いやはや、凄いデータです。平成25年度は、選択式試験で3点未満なしの完全合格者は、たった288名!
どんだけ選択式試験が難しかったんだ、という感じですね。
そして問題の「救済」。科目別の選択式試験の平均点は…
社一 …1.3点
健康保険法…1.4点
労災保険法…1.5点
雇用保険法…2.4点
そして救済の結果は、ご存じの通り、社一1点、健保2点、労災2点、雇用2点。
平成20年の健保は平均1.6点で「1点」救済だったので、データ的には今年の社一のみならず、健保・労災も1点救済だったとしてもおかしくない数字でした。
ただ、3科目も1点救済だと、おそらく合格率が10%を超えてたのかもしれません。そのあたりの兼ね合いもあって、社一のみの1点救済になったのでしょう。
また、IDE社労士塾の井出講師が述べたように、「複数の1点救済だと国家試験の対面が保てない」という理由も、なきにしもあらずといったところでしょうか。
それにしても、社一と健保と労災は、まさに団子状態で平均点が底辺にへばりついています。どの科目が救済されるかは、もうこうなると完全に「運」なのではないでしょうか。
もちろん、2点以上取れば問題なかったのですが、ここまで平均点が低かった場合、どれか1科目が1点だったとしても、そこまで責められるべきことではないでしょう。
4科目救済、しかも社一を1点救済にしてもなお、合格率が5.4%という史上最低の合格率だったのですから。
どれも1点救済にして総合点の合格ラインを上げるとか、3科目は1点救済だけど3科目の合計点は7点以上じゃないとダメとか、そんな基準だったら良かったのですが…
まあ、これは私の勝手な願望も入っておりまして、この基準にすると逆に合格ラインに届かなくなってしまう方もいると思うので、なかなか難しいところであります。
結局今回のデータで言えることは、「どれだけ各科目の平均点が低くても、1点救済は1科目だけ」ということでしょうか。
ですから、どれだけ難しくても2点は死守です。1点救済はないと思っておいたほうがいいですし、あってもそれは宝くじに当たったぐらいに考えておいたほうが無難です。
2点救済なら、今回のように4科目も(1点救済含む)なされることだってあるのですから、1科目ドボンだけは避けましょう。
まあ、それがわかっていてもなかなか難しいのですが…