社労士試験の合格発表。非常に厳しい結果でした
平成25年度(2013年度)の社労士試験を受験された方、お疲れ様でした。
11月8日に、合格発表がありました。
合格率は、わずか5.4%、これは平成6年の6.8%を大幅に下回る、過去最低の合格率となってしまいました。
今まで7%を割り込んだのも、平成6年だけです。いかに今回は合格率が低かったかを物語るものです。
今年は、選択式試験において非常に点が取りにくい問題が複数出題されました。
労災保険法、社会保険に関する一般常識、健康保険法においては、予備校の調査によると過去にないぐらい受験生の点が低かったようです。
そして、それら3科目は、過去の予備校のデータによると、すべてが「1点救済」になるぐらい点が低かったのです。
しかし、非常に残念なことに、今年は社会保険に関する一般常識だけが「1点救済」となり、労災保険法、健康保険法は「2点」救済にとどまりました(ほかに雇用保険法も2点救済)。
合格率の低さの原因は…
今回の社労士試験の合格率の低さは、本来「救済」されるべき受験生が救済されなかった結果としか思えません。
おそらく、そのような受験生を「救済」すると、合格率が想定以上に上がってしまうため、それを防ぐために救済しなかったのでしょう。
その結果、合格率は激減してしまいました。合格率が上がるより、激減させたほうがましだ、という判断だったのでしょう。
受験生の実力を図る適正な問題が出題されたにもかかわらず、多くの受験生が得点できなかったのなら、合格率が下がっても仕方がありません。
しかし、今年の問題、特に選択式の問題はそのような適正な問題だったでしょうか?勉強している人なら当然に3点、あるいは2点取れるような問題だったのでしょうか?
今回合格できなかった方は、とても悔しい思いをしたと思います。しばらく勉強を休んで、英気を養うのもいいでしょう。辛い気持ちを乗り越えて、今日からまた社労士の勉強を再開するのもいいでしょう。
今まで勉強したことは、決して無駄にはなりません。そしてこの経験はきっと今後の人生に生きてくると思います。もう一度社労士を目指して受験される方の、来年度の合格を心よりお祈りします。