引き続き語呂合わせです
ユダヤ式記憶術以外の覚え方の一つとして、語呂合わせが紹介されています。
もちろん、単なる語呂合わせでなく、前回のポイントを押さえた語呂合わせとなっています。
冊子では、前回の例に加えて、ローマ帝国の五賢帝の覚え方について言及しています。
五賢帝とは、ネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニウス・ピウス、マルクス・アウレリウス・アントニヌスです。
日本人にとってはほとんど呪文のような名前であり、初めてこの名前を見る人はまず覚えられないでしょう。
ユダヤ式記憶術は歴史の勉強にもかなり威力を発揮する記憶術なのですが、こういった名前の暗記には語呂合わせのほうが向いています。
そこで、ここは無理をせずサクっと語呂合わせで覚えてしまいましょう。
続いて、徳川将軍家の覚え方です。
徳川将軍は、順に家康、秀忠、家光、家綱、綱吉、家宣、家継、吉宗、家重、家治、家斉、家慶、家定、家茂、慶喜です。
家康や吉宗、慶喜あたりは知っていても、他の将軍は知らない将軍のほうが多いと思います。
ローマの五賢帝と違って日本人の名前なので、1人1人の名前はそれほど難しくないのですが、これが15人を順に覚えるとなると大変です。しかも「家○」という名前が多く、ややこしいことこの上ないですね。
これも語呂合わせで覚えてしまいます。その語呂合わせも冊子で紹介されています。語呂合わせで覚えた後は、「将軍の名前を骨格として、それに様々な政治制度や人物名、文化を当てはめて覚える」とよい、と冊子には書かれています。
この冊子のメインはユダヤ式記憶術であり、今まで紹介してきたようにその記憶術だけでも一生使えるスグレモノなのですが、他の記憶術にも丁寧に言及し、効果的な使い方まで載っているのは親切です。
まだまだこの後も語呂合わせの例が紹介されています。語呂合わせはユダヤ式記憶術の弱点を補うものなので、著者の松平勝男さんは語呂合わせについても豊富な例を挙げてしっかり説明しているのだと思います。