ユダヤ式記憶術の中身

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どんな内容なの?記事一覧

ユダヤ式記憶術は全部で158ページ、内容はかなり濃い内容となっています。章立ては以下の通りです。第1章 想起力(思い出す力)の増強第2章 ユダヤ式記憶術第3章 対象別の記憶術第4章 目的別の記憶術第5章 よくあるご質問第6章 私が行ってきた記憶術、勉強法中心は第2章中心は何と言っても第2章です。これが本書の目玉といっていいでしょう。「ユダヤ式記憶術」という名が付いた記憶術が、あなたをまさに別世界に...

ユダヤ式記憶術の章立てについてはこの記事で書きましたが、その前に「はじめに」という項目があり、そこで数ページにわたって想起力(アウトプット)の重要性について触れられています。記憶には、「インプット」「保持」「アウトプット」の3つが大事ですが、冊子ではインプット・保持のほかアウトプットの手法にも重点を置いて説明されています。(インプットも大事だけど、アウトプットも大事。)ユダヤ式記憶術は、アウトプッ...

さて、第一章の内容について見てみましょう。まず第一章の1節に、思い出す練習(想起)の重要性が書かれてあります。そして、その練習にとても役立つ方法が紹介されています。そんなに難しい方法ではないのですが、これを知っていると知らないとでは大違いなのではないでしょうか。少なくとも私は知りませんでした…この冊子では、日本史の勉強を例に挙げてこの方法の使い方を説明しています。かなり具体的に説明していますので、...

(昔のこと、思い出せますか?)続いて第一章2節の内容です。人間は、どうしても左脳に頼って記憶してしまうことが多いのですが、右脳も使って記憶した方が効率よく覚えられますし、しかも忘れにくくなります。そこで、左脳と右脳をバランスよく使って覚える方法、特に右脳をどのように使うか、その方法が書かれています。この方法も、何か覚える際に使っていない人が大半なのではないでしょうか。しかしこの方法はごく簡単な方法...

この3節にも記憶力を増強する方法が書いてあるのですが、この方法はちょっと変わっている方法です。あることをするのですが、その「あること」自体はしたことがある人がいるかもしれません。実は私も一時期していたことがあります。しかし、それは記憶力増強のためではありません。まったく別の目的からでした。その「あること」が記憶力を増強させる効果があるということは知りませんでしたし。(「あること」って何でしょう?)...

第一章の1節から4節のタイトルは、すべて「○○○の効用」というタイトルが付けられています。これらはユダヤ式記憶術ではないものの、この冊子が紹介している記憶術ノウハウの1つでもあるため、タイトルの紹介は避けてきました。そして本節の方法は、論理を使った覚え方の1つとして紹介されています。そして、さらに3つほど論理を使った覚え方が紹介されています。ただ、本節の方法は、何か記憶の中に抜けがないかをチェック...

いよいよ、この冊子のメインである第2章に突入しましょう。この章は、全部で7節まであります。まず1節は、「世界をリードするユダヤ人」というタイトルで、様々な分野でのユダヤ人の活躍を紹介しています。第2節は、「ユダヤ教と記憶術」というタイトル。松平勝男さんの「ユダヤ式記憶術」は、ユダヤ教のカバラ思想やヘルメス学の影響を受けた記憶術であることが紹介されています。そしてこの記憶術で使用する特殊な図式のこと...

さて、本節より、前回の記事で登場した「生命の樹」の図式の説明が始まります。ただし、ユダヤ式記憶術では、生命の樹の図式を簡略化したものを使用します。まず、本節の初めには生命の樹の正式図と簡略図式が載っています。そして次のページには、「生命の樹の表」が載っています。ユダヤ式記憶術は、この生命の樹の図表が頭に入っていて初めて使える記憶術なので、まずはこの図表を覚えてしまうことを、著者の松平勝男さんはお勧...

前回の続きです。まず、生命の樹の図表を記憶術で使うには、生命の樹を4つの観点から理解する必要があるそうです。まず1つ目。これを頭に入れておくと、例えば歴史を分析するときなどに、流れを理解しながら分析できるそうです。著作権の関係で具体的には述べられないのですが、結構詳しくこの点について冊子では説明してあります。ユダヤ式記憶術が他の記憶術と違う点が、このあたりを知ればだんだんわかってくると思います。簡...

前回の続きとなります。さて、2つ目の観点の説明です。生命の樹の簡易図を見ながら、説明を読んでいきます。読んでいくうちに、何となく閃きました。前回紹介した1つ目の観点は縦の糸、今回の2つ目の観点は横の糸なのではないか、と。縦の糸、横の糸を織りなして、強固な記憶を作り上げていくのだと思います。このような立体的視点から物事を記憶していけば、それは忘れにくいし、思い出しやすいでしょう。ユダヤ式「記憶術」と...

前回の続きです。さて今度は、3つ目の観点です。生命の樹や図表を見ながら理解していきます。なかなか難しい説明となっています。もともと生命の樹がカバラ「哲学」から発祥しており、言葉が抽象的であったり馴染みがないものであったりするため、言葉そのものに慣れるのに一苦労です。しかし、単なる抽象的概念の説明に終始しているわけではなく、記憶術にどう使うのかという観点からしっかり説明がなされているため、最初は難し...

前回の続きです。この節では、生命の樹を、他のある記憶術と組み合わせる方法が述べられてあります。そのある記憶術自体は、昔からある、割と有名な記憶術だそうです。その記憶術と生命の樹の図式は相性が良く、生命の樹の図式と表を覚えていれば、相乗効果でより強力な記憶術として使えるそうです。そのためには、生命の樹の簡略図式や表を覚えておくことはもちろん、それぞれの図表の要素と、覚えようとする知識がどのような関係...

前回の続きです。本節は、生命の樹(の簡略図)を使って、具体的事例を使ってどう覚えるかを解説しています。具体例は何度も読み返して理解すること、そして2回目以降は自分で具体的事例にあてはめて書きながら読むことが推奨されています。そうすることによって、ユダヤ式記憶術が実際に使えるようになってくると思います。そして初めに、具体例1として中国の「唐の時代」の覚え方が5ページ以上にわたって説明されています。生...

前回の続きとなります。次に、具体例2として、江戸時代の覚え方が書いてあります。もちろん、単なる丸暗記の仕方が書いてあるわけではありません。生命の樹の図式を使った覚え方が書いてあります。ここは7ページにわたって、丁寧に説明されています。江戸時代はあくまで例の1つですから、ここを読んで理解することによって、ユダヤ式記憶術を歴史の勉強にどう生かして使うのかがわかると思います。感心するのが、○○の○○、と...

さらに、具体例3として宋の時代の覚え方に触れています。具体例を挙げて、約4ページにわたりしっかり説明しています。やはり、生命の樹の図表を使った覚え方が書いてありますが、ここで書いてある覚え方は単なる図表の使い方の例であり、このようにして覚えなければならない、というわけではありません。松平さんも、「生命の樹」は記憶するために役に立つ使い方さえできればそれでよい、と述べています。生命の樹の簡略図は慣れ...

「試験に受かるユダヤ式記憶術」で使う「生命の樹」を使った記憶法は、歴史的な内容や哲学的内容などは使いやすいのですが、バラバラの用語を覚えるには「語呂合わせ」のほうがいい場合が多いそうです。もともとユダヤ式記憶術は論理的・根本的な記憶に向いているのです。バラバラの用語は論理的ではないので、ちょっと使いにくいというわけです。しかし、そのような用語についても「生命の樹」を使って覚えたい方のために、ここで...

さて、法律を勉強している方、お待たせしました。ユダヤ式記憶術を使った判例の判旨の覚え方について、著者の松平勝男さんが言及している部分を紹介します。例として、酒類販売の免許制についての最高裁判決(最判平成4年12月15日)について、読者の質問に答えるという形で言及しています。(なお、この部分は専門的な内容のため、法律の勉強をしている方以外は読み飛ばして構わない、という注意書きがあります)松平さんは、...

ここ数回は、第2章第5節の内容を紹介してきました。この節の最後には、コラムが載っています。ユダヤ式記憶術以外の記憶法について2つ紹介されています。まず1つ目は、おそらくどこかで聞いたことがある記憶法です。この記憶法自体は特に目新しい記憶法ではありません。非論理的なもの、あるいはバラバラのものを記憶するのに向いています。これに対し、ユダヤ式記憶術は論理的な内容を記憶するのに向いています。この一見する...

第6節の内容です。この節では、生命の樹の簡略図や表のシンプルな使い方のまとめが載っています。インプットのときとアウトプットのとき、それぞれまとめてあります。この方法は単にインプットやアウトプットに役立つだけでなく、「バランスよく物事を思考する」ときにも大いに役立つ、と書かれています。なぜユダヤ式記憶術が単に記憶術にとどまらないのかというと、頭の使い方を根本的に変えるような記憶術だからです。ですから...

第7章に入ります。ここでは、購入者からの質問に松平勝男さんが答えています。最初の質問は、生命の樹(の簡略図)を活用して覚えるのが難しいのでアドバイスが欲しい、というものです。それについて、約2ページにわたり回答を載せています。簡単にまとめると、いきなり活用して覚えることより、まずは「考える」ことから始めよう、という内容です。どういうことかというと、このユダヤ式記憶術は慣れるまで少し時間がかかるので...

引き続き第7章、読者からの質問と回答です。2番目の質問は、時間短縮のために頭の中で生命の樹を使えるようにしたいが、何かコツはあるか?という質問です。この質問に対する松平さんの答えは、簡単に言うと「慣れ」、ということです。ユダヤ式記憶術をマスターするにはある程度の訓練が必要、というアドバイスは随所に登場します。生命の樹の簡略図と表・そして使い方をどんなに説明されても、実際に自分で使ってみないとなかな...

3つ目の質問は、ちょいとノウハウに関係しそうな内容ですので、ここでは記載しにくいのですが…この質問に対する回答のなかで、松平さんは「生命の樹を使った記憶法は…一種の共感覚を後天的に身につけるという使い方もできる」と述べています。「共感覚」ってご存じでしょうか。共感覚とは、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ...

さらに、読者からの質問は続きます。今度の質問は、「法律関係の勉強をしているが、生命の樹の効果的な活用方法を教えて欲しい」という質問です。松平さんは、「法律の学習や研究では、『考える』という『下ごしらえ』が絶対に必要」と述べます。「論理的に考え抜いてこそ、初めて法律を学ぶ意味があり、条文の丸暗記だけでは真に役立つ力は身につかない」とも述べています。そして、生命の樹はまさにこの「論理的に考える」ための...

ユダヤ式記憶術は、「生命の樹(の簡略図と表)」を使う記憶術なのですが、第7節の最後のコラムに「クリフォトの樹」というものが紹介されています。そもそもクリフォトとは何でしょうか。クリフォトは、ユダヤの神秘主義カバラにおける悪の勢力もしくは不均衡な諸力を表す概念である。(Wikipedia・クリフォトの項から引用)正直、何のこっちゃという感じですね。「クリフォトの樹」は「生命の樹」と似たような図式が存...