複数の用語をまとめて記憶(1)
まずこの節の始めに、ある記憶術についての説明があります。
この記憶術自体はとても有名ですから書いちゃいますけど、それは「語呂合わせ」です。
その「語呂合わせ」の効用について、松平さんが丁寧に述べています。
そもそもなぜ語呂合わせが記憶に役立つのか、という理由がしっかり書かれてあります。
語呂合わせが記憶に役立つというのは誰でも知っていると思いますが、その理由までしっかり分析している人は少ないでしょう。
そしてその「理由」を知っていることで、よい語呂合わせを作ることができるのです。
この語呂合わせは「即効性」があるので、「使える」記憶術です。
ユダヤ式記憶術は、この「語呂合わせ」よりもはるかに強力な記憶術なのですが、今までに何度か述べているように「慣れ」が必要です。
そこで、ユダヤ式記憶術に慣れるまでは、しばらくは「語呂合わせ」で代用することを松平さんは推奨しています。
次に、「複数の用語を記憶する方法」についての記述があります。
この際に使うのが、「よい」語呂合わせです。
記憶法としてはかなり有名な「語呂合わせ」ですが、やみくもに語呂合わせをしても効率はあまりよくありません。
あくまで「よい」語呂合わせを使うことが有用です。
松平さんは「よい」語呂合わせについて、2つの必須条件を本書で述べています。
そしてできれば兼ね備えたい条件をさらに1つ挙げています。
これらの2つの条件プラスアルファを満たした語呂合わせが、「よい」語呂合わせであり、使える記憶術なのです。
ここで用語暗記の例がいくつか挙げられています。まずは「殷、周、春秋戦国、秦、前漢、後漢、三国、晋、南北朝、隋、唐、宋、元、明、清、中華民国、中華人民共和国」の覚え方です。
この中国の王朝の覚え方ですが、若干特殊な覚え方が紹介されています。これもなかなか面白い覚え方ですね。
次の例は、「李朝、陳朝、黎朝、西山朝、阮朝」の覚え方です。これらはベトナムの王朝なのですが、これはすぐに覚えられそうな語呂合わせが紹介されています。
ユダヤ式記憶術と語呂合わせ(あるいは他の記憶術)をうまく組み合わせて使うと、相乗効果で最強の記憶術となります。記憶術の達人への第一歩を踏み出してみて下さい。