最初の質問はこれ。
ここからは「第5章 よくあるご質問」に入っていきます。
ユダヤ式記憶術の実践者から寄せられたよくある質問を、著者の松平勝男さんが紙上で答えています。
まず質問のトップバッターはこれ。
はい、これは気になるところですね。何でもかんでもこの記憶術を使えばいい、ってもんじゃありません。
私も今まで検討してきて、向いている分野とそうでない分野がある、と感じております。
では、松平さんの回答を。
「歴史」には適用しやすい。また法律学や哲学などの分野では、「生命の樹」を使うことで抜けをなくすことが可能。
つまり、生命の樹は、「発展」「変化」を内包するものの理解と記憶のための方法論として有効。
逆に、「語呂合わせ」でも対応できる単純暗記には「生命の樹」を使う必要はない。
語呂合わせが適用しづらい分野こそ、「生命の樹」は役立つ。
ということです。単に語呂合わせで合格できる試験でなければ、このユダヤ式記憶術は使える、ということですね。
次の質問。
2番目の質問はこれです。
ああ、これはよくある悩みですね。問題を答える以前に、そもそも読んでも文章が頭に残らないから、答えようがない。頭に残そうとして丁寧に読むと、今度は時間が足らない。
さあどうすればいいのですか、松平さん。
そもそも「読書」に慣れていない生徒が増えてきた。(以下略)
ノウハウ的部分が出てくるので、あまり書けなくてすみません。
松平さんは、本を読むための「読解力」とは、「本文の中から正しく情報をピックアップして、そこから論理的に分析する力」と言います。
今まで「論理的思考」の訓練をあまりしてこなかったから、読解力もついていないということです。
このユダヤ式記憶術は、「論理的思考」を養うのに適した記憶術ですから、ユダヤ式記憶術を実践することによって読解力も上がっていくのではないでしょうか。
また、「試験のとき」に使えるテクニックも、松平さんは紹介しています。
この方法は、本当に読解力をつける方法ではないのですが、試験に限定した場合には使える方法ですね。
ですから、普段はユダヤ式記憶術で論理的思考力を伸ばしておいて、試験では論理的思考力とテクニックで問題を解くと、かなり点が伸びるのではないでしょうか。
質問は、まだまだ続きます。